四川凍石 必要不可欠な印鑑

四川凍石は、滑石の一種で中国・四川省で砕石されます。真っ白で透明感のある、きれいな石です。柔らかいので彫りやすく、初心者でも安心して扱える篆刻用印材です。 印材に印を彫るときに篆書(漢字のもっとも古い書体の総称)から文字に多く用いるため篆刻(てんこく)と呼ばれています。 篆刻は古代中国で使っていた印章(印鑑)を元に花ひらいた東洋独自の文字芸術です。

日本に現存する最古の印鑑は、北九州で発見された「漢倭奴国王」の金印です。
印鑑は、最初に政府や地方の統率者の公の印として使われました。鎌倉時代には個人の印として印鑑を押す習慣が定着しました。明治時代に、公の印はすべて法律に従い管理・使用されることになりました。個人の印鑑登録制度も導入されました。

現代でも契約や証明書作成の時には。印鑑は必要不可欠なものです。
印鑑も文字は篆書を使いますが、印鑑の場合は公的な場で使われるものなので、わかりやすい実用判として作られています。

篆刻の印は、趣味や日常生活の私的な場で使われるものです。ただ厳格な決まり事はないので、自分のイメージを盛り込んで刻することも可能です。
自作の書や俳句・日本画に落款印として捺印する、年賀状や絵手紙に署名がわりに捺印しても趣があるでしょう。
最近では既成にとらわれず自作のイラストや姓名の一部を刻した「遊印」も増えてきています。

文字の部分を彫る白文スタイルは、比較的簡単にできます。失敗した場合は紙やすりで削るとまたやり直せますので、自分の印鑑(判子)を彫ってみませんか。