巴林彩凍石 印章の芸術品「鈕」

印鑑イメージ

巴林彩凍石は、内モンゴル自治区の巴林右旗の山から産出します。以前は火薬を使い採掘していたため、石にひびが入ることが多々ありました。
現在は人の手によって採掘しているので、品質が向上しました。
さまざまな色と模様があり、質の良いものは透明感がありきれいな印材です。
程よい硬さでひび割れが少なく彫りやすい材質です。

印の起源は古く、殷の時代だと言われています。
印の上部に人物や鳥獣、花などを彫刻した印があります。
これは、印材(印鑑)の持ち主が好みのデザインを発注していたのでしょう。
この部分は「鈕(ちゅう)」と呼ばれ、印のつまみ部分でした。

篆刻(てんこく)とは、印材に篆書を刻すことです。
日本には江戸時代初期に中国より伝わると、当時の知識人たちが篆刻を学び文人たちの間で流行していきました。
象牙でできた印鈕が輸入されていました。
印鈕には唐獅子や龍などの彫り物がしてあり、これに紐を通して根付として重宝されました。
印鑑(印章)が捺印のために絵師や書家や学者たちに使われるようになりました。
すると持ち運びやすくするために印鑑の鈕の彫刻部分の隙間に紐を通して、印章根付と言われる根付ができました。

明治以前は、現代のような印鑑の使い方をしていたのは、氏姓をもつ特権階級の人々に限られていました。

江戸時代の庶民たちも印を持っていました。
縁起語や図章が多く、いろんな意匠をほっていました。
上下左右の区別のない「遊印」を持ち、自分の印として気軽に押していました。

現代でもオリジナルの印章(印鑑)を作ってみたいと、考えられている方が増えています。
カルチャースクールの篆刻教室も増え、文房具店や通販で手ごろな価格の印材も篆刻(てんこく)セットが手に入ります。
印材に使う石は意外と柔らかいので簡単に彫れます。
失敗したらサンドペーパーで削ることができます。なにより手彫りの楽しさがあります。
自分だけのオリジナルの印章(印鑑)作ってみませんか。

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